塗装工事への不当クレームに対し、施工ミスの不存在を反論して穏便に解決
| 顧問先業種 | 外壁・屋根塗装業(姫路市内) |
| ご相談内容 | 過去施工物件における居住者からの不当・連続的なクレーム対応 |
| 事件の分類 | 建築・請負トラブル(クレーム対応・施工責任対立) |
| 解決結果 | 塗膜剥がれの原因を説明し、無償再施工等を回避して穏便に解決 |
ご相談の経緯と課題
過去に外壁塗装工事を行った住宅の居住者様より、「塗膜が剥がれている。明らかに施工ミス(塗装不良)だ」として、連日にわたり、過度なクレームおよび無償での再施工・補償を求められるトラブルが発生しました。
塗装事業者様において現地の状況を確認したところ、塗料の定着や施工工程に不備はなく、破損箇所の形状・状況から居住者様の日常の生活行為(物の接触や衝撃等)によって生じた物理的な損壊である可能性が極めて高い状態でした。
しかし、現場での説明では施主様の納得が得られず、要求が徐々にエスカレートしていたため、法律的見地および客観的証拠に基づいた対応を行うべく、顧問弁護士へご相談・ご依頼いただきました。
弁護士の対応方針と効果的な交渉
施主様との直接の紛争激化を防ぎつつ、自社の正当な施工品質を守るため、弁護士から事実関係と法的見解を整理した書面を提示する対応をとりました。
①施工当時の工程表・使用塗料の仕様書・完了時写真等の資料を精査し、技術的観点から施工上の過失が存在しないことを説明
②破損部位の状況写真や塗膜剥離の特性に基づき、本件の破損が施工不良ではなく、引渡し後の外力的要因(日常生活上の衝撃等)によるものである旨を指摘
③契約上の瑕疵担保責任(契約不適合責任)の不成立を主張しつつ、感情的な対立を煽らない丁寧かつ毅然とした回答書を作成・送付
弁護士が書面で通知することで、法的根拠のない理不尽な追及を抑止しました。
解決結果と顧問弁護士のコメント
弁護士名義の書面の送付後、相手方からの不当な再施工要求・クレームは止まり、追加の費用負担や返金等に応じることなく、最終的には、事案を穏便かつ即座に終結させることができました。
弁護士のコメント
建設・塗装業界では、施工後の経年変化や引き渡し後の物理的損傷について「施工ミス」だと強く主張されるトラブルが少なくありません。
初期段階で、客観的証拠を提示し、法律的な境界線(契約不適合責任の範囲)を明確に示すことで、不当な要求を退け、企業の信用と経済的利益を守ることができます。

