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2016.9.18.

【交通事故解決事例2】主婦の後遺障害等級12級(姫路市大黒壱丁町)

交通事故事案の解決事例を紹介します。

事案内容

主婦の後遺障害等級12級 (争点:主婦の休業損害&逸失利益)

交通事故が起こった場所

姫路市大黒壱丁町

事案の概要

依頼者(Aさん)は青信号を確認した上で横断歩道を渡っていたところ、進入してきた右折車がアクセルとブレーキを踏み間違えて、Aさんに衝突しました。この事故では、Aさんには過失はありません。自動車の運転者に一方的な過失があります。

問題となったのは、主婦であるAさんに対する損害額で、その中でも特に、「主婦の休業損害」と「主婦の後遺障害の逸失利益」が争点になりました。

1.事故・被害の状況

依頼者(Aさん)が青信号を確認して横断歩道を渡っていたところ、東側から進入してきた右折車がアクセルとブレーキを踏み間違えてAさんに衝突しました。Aさんは車に数メートル引きずられようです。

Aさんは「左足骨折、左足靭帯損傷」の重傷を負い、22日間入院しました。退院後も、約半年にわたって通院しました。

その後、「左膝がしびれる、左膝に力が入らない」などの後遺症が残ったため、自賠責保険で後遺障害等級12級の認定を受けました。

2.解決までの道のり

この事案では、損害額が争点となりました。

Aさんが自賠責保険から後遺障害等級12級と認定されてから、相手方保険会社は、Aさんが専業主婦であることを考慮して、示談金として「300万円」程度を提示してきました。この金額に対して、Aさんは「妥当な金額なのか見当がつかない」とのことで、事務所に相談に来られました。

その内容を見ると、提示された金額は後遺障害慰謝料も入通院慰謝料も、どちらも相場よりも低い金額でした。それだけではなく、Aさんの後遺障害逸失利益の算定が全く行われておらず、全体的に相当低い金額であることが分かりました。

そこで弁護士は、慰謝料と後遺障害逸失利益を算出しなおした結果、損害額の合計は1000万円程度になったため、その算定結果をもとに、相手方保険会社と示談交渉を開始しました。

示談交渉を始めて間もなく、相手方保険会社は600万円~700万円程度の示談案を提示してきました。その後、しばらく、さらに増額すべく、交渉を続けました。しかし、相手方保険会社は600~700万程度から増額しようとはしませんでした。そこで弁護士がAさんの了解の下で、相手方保険会社に対し「当方からの最終提案は900万円です。900万円以下の提示であれば訴訟提起致します。」という旨申し出たところ、間もなく示談金900万円で解決できました。

3.解決のポイント

この事件では、弁護士に依頼したこと、及び、Aさんが希望する“一定金額以下であれば訴訟提起します”と言えたことが解決のポイントでした。

交通事故の被害者が、賠償金の相場や、その妥当性を正確に判断することは容易ではありません。弁護士に依頼することにより、賠償金額が増額される可能性はあります。相手方保険会社から示談金額を提示されたら、そのまま受け入れるのではなく、まずは無料相談などを利用して、一度弁護士に相談することをおすすめします。

お困りの方へ

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